「豚丼発祥の地」十勝で一度は食べてほしい豚丼のまとめ

十勝で豚丼が盛んな理由

あまり全国的に有名ではありませんが、北海道は「豚肉文化」の地域です。

これは料理に使う肉の種類として主に豚を使うことを言い、日本全体を見ても同じように豚肉を最も多く使う地域がいくつか見られます。
わかりやすいのが「肉じゃが」「カレーライス」「しゃぶしゃぶ」といった料理に何の肉をメインに使うかということで、北海道においてはそうした料理には主に豚肉が使われる傾向があるのです。

北海道の豚肉文化は、明治時代からの開拓が始まった頃から続いているといいます。
本州から北海道に移住してきた人たちが、力仕事の多い開拓においてパワーになる食べ物をとりたいということで豚肉が用いられたと伝えられた、とのことです。

豚丼中でも有名な豚肉を使った北海道のご当地グルメとして「豚丼」があります。
豚丼の発祥の地とされているのは北海道帯広市で、雄大な十勝平野で取れる農作物は道内でも多くの飲食店で使用されています。

帯広は札幌市内から特急電車で約2時間の距離にありますが、市内に入るといたるところに豚のマークを使った看板を見かけることができます。
ちなみにご当地ゆるキャラに「BUTADONMAN(ぶたどんまん)」がいますが、ゆるキャラグランプリで第1053位ということなので知名度アップにはこれから頑張っていく必要がありますね。

豚丼の特徴とおいしい食べ方

「豚丼」は、かつて狂牛病の影響で輸入牛肉が手に入りにくくなってしまった時期に、牛丼チェーン店で急遽メニューとして登場した記憶が新しいでしょう。

帯広市内で見かける豚丼のお店は10店舗以上ありますが、それぞれのお店によって作り方が異なっており、統一された決まりがあるというわけではありません。
お店により豚肉でもバラ肉やヒレ肉、ロースなど部位を選べるようになっていたり、タレの種類もつけダレやかけダレから選ぶことができるようになっていたりします。
あえて「豚丼」を定義するのであれば、温かいごはんの上に調理した豚肉を乗せて、そこにタレをかけて食べるということになるでしょうか。

初めて作られた豚丼は、うな丼の代替品であったと言われています。
うなぎは疲労回復に効果の高い食べ物ですので、開拓使として訪れた人たちもうな丼を食べたいと思っていたようです。
しかし北海道ではうなぎがないことから、豚肉を同じように味付けしたのがルーツとされています。

おすすめ店

帯広豚丼を味わうなら、やはり元祖となっているお店がおすすめです。
「ドライブインいとう とかち清水本店」は昭和25年(1950年)創業のお店で、元祖豚丼の味に近いものを提供している有名店です。

価格も1杯735円とお手頃なのが嬉しいところで、肉厚な豚肉をオリジナルのタレで楽しめます。

おすすめ度★★★★☆