比布(ぴっぷ)駅とは?
比布駅は、北海道上川郡比布町にある駅です。
比布町は人口の少ない小さな町ではありますが、町のどこからでも大雪山連峰の姿を見ることができるとても自然豊かな町です。
9コースものゲレンデがある北海道最大級の「ぴっぷスキー場」は国内のスキーヤーやスノーボーダーだけでなく、海外の人たちにも人気となっています。
なお、イチゴやキクラゲ、ニジマスが比布町の特産品です。
そんな比布町にある比布駅は、1898年に開設されました。
そして1934年に改築後、2016年に新しい駅舎に建て替わって現在に至ります。
現在の駅舎内には、待合室を兼ねた「ピピカフェ比布駅」という交流スペースが設けられています。
ここでは比布町の特産品が販売されているだけでなく食事も提供されているので、駅そのものが観光スポットとしてにぎわっています。
比布駅とピップエレキバンとの関係性とは?
1980年に比布町の駅看板を前に、樹木希林さんとピップエレキバンの横矢会長が出演したピップエレキバンのCMが撮影され、日本中で話題になったことをご存知でしょうか?
このCMをきっかけとして比布駅の存在は一躍全国に知られることとなり、CMが放送された直後は連日にわたって大勢の観光客が押し寄せる事態となりました。
なぜ比布駅とピップエレキバンの「ぴっぷ」をかけたCMが誕生したかというと、北海道を旅行していた学生が比布駅という駅があることを知り、「ピップエレキバンのCMをここで撮ってほしい」と署名活動をしたからです。
ピップエレキバンでは以前から個性的なCMを作ることで知られていて、この署名活動をきっかけに新しいCMのアイディアとして採用することに決めました。
この決断は大当たりで、CMは日本中で大きな話題となりピップエレキバンと比布駅の知名度は急上昇することになったのです。
そのCMの内容は駅看板の前で樹木希林さんとピップエレキバンの横矢会長が握手した後に、樹木さんが会長に何か話すように促して会長が話し始めた途端に急行列車が通り過ぎて、会長の声がかき消されてしまうというものです。
ピップエレキバンの商品についての詳しい説明は一切ないのにもかかわらず、何とも言えない独特の間によってピップエレキバンへの親しみを感じられるCMとなっています。
CMが撮影された後も比布駅と樹木希林さんの縁は続き、2016年に駅舎が建て替えられた時には直筆のお祝いのメッセージが寄せられています。
また、CMをきっかけにピップエレキバンと比布町についても交流が深まり、パークゴルフ大会の主催や車椅子の寄贈が行われきました。
2018年にはピップエレキバンの松浦社長が町の応援大使に就任しています。