ドライブの定番「あげいも」

中山峠の名物!あげいも

中山峠をドライブする楽しみの一つが、地元で大人気の「あげいも」です。
中山峠とは札幌の市街地よりはるか南にある峠で、南区と喜茂別町との境にあります。
古来から峠の山道として知られた場所で、今も函館方面に向かう車が多く通行しています。

そんな中山峠にある「道の駅 望羊中山」の名物があげいもなのです。
これはじゃがいもを揚げたスナックなのですが、地元で育てられた特別な品種を使って作られています。
子供から大人までたくさんの人が買っている姿が見られ、1人前はわずか350円です。

ほかの地域ではあまり見かけることがないタイプのおやつなので、その希少性と独特の風味から多くの人が虜になっています。
函館方面、および札幌方面に向かうついでに寄るという人ばかりではなく、わざわざこのあげいもを買うためだけに訪れる人も少なくありません。

あげいもの魅力

あげいもは昭和40年代から愛されています。
まず、「あげいも」の基本について触れましょう。
このスナックは羊蹄山のふもとで育てられた特別な品種のじゃがいもを使用しています。
独特の甘さと食感を持ったじゃがいもで、そのまま食べてもおいしいのですが、さらに特別な調理法によって味と風味が引き立てています。
またトッピングも豊富で、マヨネーズやガーリックパウダー、チリソースなどで味のバリエーションを楽しめます。

先ほどあげいもは昭和40年代から愛されてきたと述べましたが、それというのも、当時は中山峠に休憩スポットが少なかったことが関係しています。
運転に疲れたドライバーの疲れた心と体をあげいもが癒してくれました。
また、地元の人たちにとっては家族旅行や修学旅行のおともとしても非常に人気があります。
学生時代の修学旅行で立ち寄ってあげいもを食べたという体験は、多くの地元の人たちに共有される思い出です。

最近では、あげいもの人気は地元だけにとどまらず、北海道だけでなく日本中、いや、海外にまで広がっています。
実際に中国のメディアに取材されたこともあり、そのおかげで海外からの観光客もあげいもを求めてわざわざ中山峠まで足を伸ばしているほどです。

あげいもが食べられるのは?

あげいもは、中山峠にある道の駅、「道の駅 望羊中山」で食べられます。
ここがあげいもの元祖です。

実は中山峠だけでなく、美幌峠や摩周湖の道の駅でもあげいもを売っていますが、中山峠のそれとは微妙に作り方や味が違うようです。
中山峠のあげいもも初めての人には大きく感じますが、美幌峠のものはさらに大きめで、塩気が効いているのが特徴です。
イモ自体の食感も違います。

摩周湖のあげいもは美幌峠のものに似ています。
どれがおいしいかは好みの違いですが、それぞれの地域で異なるあげいもを楽しむことができるので、北海道を訪れた際には比較してみるのも面白いでしょう。