小樽のソウルフード「若鶏半身揚げ」が食べられるお店のまとめ

「若鶏時代なると」

若鶏半身揚げとは、半分に切った若鶏を、小麦粉などの衣を使わずに独自に味付けを施して素揚げした食べ物のことを言います。
今ではさまざまな地域で食べられる若鶏半身揚げですが、その発祥は北海道の小樽と釧路と言われており、なかでも小樽にある「若鶏時代なると」は小樽の若鶏半身揚げの発祥の店として非常に有名です。

若鶏時代なるとは、小樽市稲穂3丁目、JR小樽駅から歩いて10分もかからない場所にあります。
もともとはお好み焼き屋さんでしたが、昭和33年に現在も看板メニューの若鶏の半身揚げが登場しました。
ですから、最初に登場してからもう60年以上になります。

今でも歴史ある伝統的な味が楽しめます。
皮は香ばしくパリッと揚げられており、一口噛むとジューシーな肉汁が口の中に溢れます。
独特の塩加減ですが、これが鶏肉の本来持っている旨味を引き出すのに絶妙な味付けなのです。

なお、なるとは小樽駅の改札のすぐ外にも店舗を構えています。
こちらはテイクアウト専門店ですが、メニューは本店と同じです。
名物の若鶏半身揚げはもちろん、種類の多いおにぎりもしっかり揃っています。
学校や仕事帰りに利用する人が多く、ちょっと小腹を満たしたい時におすすめです。

なるとの若鶏半身揚げは、小樽市民にとって年末年始やクリスマスのごちそうに欠かせない一品として親しまれています。
機会があればぜひ食べてみてください。

小樽なると屋 朝里本店

先ほどのなるとが若鶏半身揚げの元祖ですが、こちらはそこから暖簾分けされたお店です。
朝里駅から歩いて10分弱のところにあって、地元の人たちのほか、冬はスキー客にもよく利用されています。

なるとから暖簾分けされたお店だけあって、その味も似ています。
若鶏半身揚げはパリパリの皮とジューシーな肉汁が特徴で、ご飯のおかずとしてもおつまみとしても最適です。
若鶏半身揚げ以外にも、「ザンギ丼」や「ザンギ定食」などザンギを使った料理も人気があります。
こちらも北海道ならではのグルメですので一度試してみてください。

関根流若鶏半身揚げ二代目とり家

若鶏半身揚げの発祥は小樽と釧路の二つの説があるのですが、釧路が醤油味なら小樽は塩味という特徴があります。
こちらのお店は、小樽の塩味を受け継いだ江別市野幌にある「関根流若鶏半身揚げ二代目とり家」です。

最初食べるとちょっとしょっぱいように感じるかもしれませんが、それは表面の皮だけでなく肉の中身までしっかりと味を染み込ませるための工夫です。
そのため、冷めてもおいしくいただけます。

また、こちらは使用する鶏肉に非常にこだわっており、輸入肉や冷凍肉を一切使用していません。
作り置きもしておらず、注文が入って初めて揚げ始めるスタイルです。
そのためできあがるまで少し待たなければなりませんが、それだけの価値ある絶品の味がいただけます。