開拓三神が祀られている「北海道神宮」

北海道神宮の歴史

北海道神宮の始まりは、1869年、明治天皇が開拓民の心の支えとして開拓三神を祀れとの詔を出された時に遡ります。
札幌市街は、開拓判官の島義勇によって設計されました。
その島義勇によって、この円山の地が北海道神宮の社殿の造営に最適な場所として選ばれたのでした。
この土地は、一方が平野に、三方が山に囲まれているため、神様を祀るのにはぴったりだったのです。

その当時の札幌市内はまだまだ原生林に覆われており、大規模な社殿を造営するためには多くの人たちによって原生林を切り開かなければなりませんでした。
そういう人たちの努力と苦労があって、今の北海道神宮があります。
1964年に明治天皇が御増祀されて以降、北海道神宮では4柱の神様をお祀りしています。
今も開拓時代と同じく、札幌の人たちの幸せを見守ってくれている人々の暮らしに密接なかかわりを持つ神社です。

北海道神宮の魅力

北海道神宮は、札幌市民の心の拠り所であるというだけでなく、パワースポットとしても全国的に人気があります。
北海道神宮に祀りされている神様は、先に挙げた明治天皇のほか、大国玉神、少彦名神、大己貴神の計4神です。
農業や商業、医療、安産などのさまざまなご利益が信じられています。

また神様のお力だけでなく、北海道神宮内のさまざまな場所がそれ自体パワースポットです。
札幌だけでなく、北海道のなかでも有名なスピリチュアルスポットですので、パワースポットやスピリチュアルに興味がある方は観光のついでにでもぜひ訪れてみてください。
不思議な魅力が感じられるはずです。

北海道神宮の見どころ

北海道神宮はどの季節に訪れても見どころに溢れています。
まず、春は花見スポットとしてとても有名です。
円山公園自体が花見スポットとして人気ですが、北海道神宮はそのなかでも多くの花見客が訪れる場所で、例年の花見シーズンはたくさんの人で非常に賑わっています。

特に、第二鳥居からの表参道は桜並木となっており、5月のゴールデンウィークのころに最盛期を迎えます。
昼間は花見客で混雑していますが、早朝など人の少ない時間帯に訪れてみてください。
満開の花の美しさに息を飲むこと確実です。

春以外の季節も北海道神宮にはたくさんの見どころがあります。
夏は新緑が眩しく、祭りの時期には屋台も出ておすすめです。
ただ、やはり秋の紅葉シーズンは外せないでしょう。
北海道神宮から円山公園一帯にかけて、カエデやイチョウなどの美しい紅葉が一帯を彩ります。

また冬に札幌に訪れる機会があれば、ぜひ北海道神宮にも立ち寄ってみてください。
一面真っ白な雪景色で、幻想的な風景が広がっています。
冬場はよくスキー板を履いて歩いている人がいますが、北海道民にとっては日常の景色も、他の地域の人たちにとってはなかなかお目にかかれない貴重な景色でしょう。