赤れんが庁舎の特徴
かつて北海道庁の本庁舎として建築された歴史的な建築物が「赤れんが庁舎」です。
正式名称は「北海道庁旧本庁舎」なのですが、どの独特の風貌もあって観光向けのパンフレットなどでは「赤れんが庁舎」という名前の方が一般的に使われています。
北海道庁の本庁舎が作られたのは明治21年(1888年)のことで、当時流行していたレンガ造りの西洋館として作られました。
採用されているのはアメリカ風ネオバロック様式と言われるもので、明治時代の建築物の特徴になっている歪んだガラス窓など、機能美を兼ね揃えた優れたデザインとなっています。
現在では、北海道庁は斜向いに近代的な大型ビルを建築して、そちらに機能が移転されました。
しかし、優れた建築様式である赤れんが庁舎はそのままの形で保存されており、昭和44年(1969年)には国の重要文化財として指定されています。
1F部分は文書館展示室として公開されており、無料で北海道の歴史についての展示物を見ることができます。
2Fでは10:00~17:00までガイドが無料で札幌観光についての情報を解説してくれるので、北海道に初めて来たという人はそこで話を一通り聞くことで、その後の北海道観光がより深みのあるものになるでしょう。
魅力、楽しみ方
赤れんが庁舎は外観がまず特徴的で大変美しいことから、中庭部分から写真を撮る観光客が多く見られます。
ですがぜひ注目をしてもらいたいのが内部の建築様式で、現在には見られないような特徴的な美しいデザインをしている箇所がいくつもあるのです。
中でも玄関ホールの中央階段はまるで舞台のセットのような荘厳さがあり、飾り窓の向こうから漏れてくる光が歴史の深みを伝えてくれるかのように感じます。
アクセス方法
【住所】
札幌市中央区北3条西6丁目
【営業時間】
8:45~18:00
【利用料金】
無料
【問い合わせ】
011-204-5019
札幌駅から大通公園に直結する地下歩行空間を使って徒歩約5分の場所にあります。
地上ルートを使う場合は約10分が所要時間になりますが、大通りの散策がてら訪れてみてください。