札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」の特徴
札幌駅前通地下歩行空間、通称「チ・カ・ホ」とは、札幌のメインストリートの真下を走る地下通路で、2011年に開通しました。
地下鉄さっぽろ駅から大通り駅を結ぶ全長520メートルの地下通路です。
520メートルというとそれほど長くないように思えるかもしれませんが、札幌駅から大通公園、すすきの方面まで繋がっており、外の天気に関係なく簡単に移動できるのが大きなメリットです。
特に冬場は市民にとって重宝します。
札幌の冬は、積雪はもちろん、積もった雪が凍結して非常に滑りやすくなっています。
いくら雪道に慣れた札幌市民でも、普通の道のようにスタスタ歩けません。
その点、チ・カ・ホなら道は安全ですし信号待ちもないため快適です。
チ・カ・ホの魅力
地下通路と言いましたが、チ・カ・ホは単なる通路ではありません。
この地下の空間を利用して、さまざまなイベントが定期的に開催されています。
たとえば、2014年に初めて開催された札幌国際芸術祭や毎年秋に開催されるさっぽろアートステージでは、地下空間を利用した大がかりなパフォーマンスが行われました。
イベントがない時でも、路上ミュージシャンや大道芸人がパフォーマンスをしているのを見かけることがあります。
また音楽イベントとしては、「札幌シティジャズ」という夏のジャズフェスの舞台にもなりますし、そうでない期間も「札幌サウンドスクエア」としてライブイベントが頻繁に企画されています。
イベントスペースもあって、さまざまなお店が出店しているのもチ・カ・ホの魅力の一つです。
道内のたくさんのクリエイターが参加し、季節やテーマに合わせたオリジナルのグッズを出品しています。
北海道産の木材を使った機能的な家具などもタイミングが良ければ購入可能です。
チ・カ・ホの楽しみ方
チ・カ・ホは歩いているだけでも楽しいですが、グルメスポットとしてもおすすめです。
札幌ラーメンやジンギスカンのお店もありますし、道外の人にとってはコンビニのセイコーマートを見るだけでも北海道に来たという感じがするでしょう。
ショッピングを楽しみたい方には「オーロラタウン」がおすすめです。
オーロラタウンは若い女性向けのファッション系のお店が集まるエリアですが、丸井今井の運営する「きたキッチン」もあります。
こちらは、北海道ならではのグルメをコンセプトに、北海道産の野菜や乳製品、お菓子などを扱っています。
きたキッチンのなかでもお土産として特に人気なのが、「うさぎやシナモンドーナツ」です。
これは夕張土産として人気があるドーナツで、その名の通りシナモンの上品な香りがするこしあん仕立てのドーナツとなっています。
40年以上も愛され続けているドーナツですので、甘い物好きの方はぜひチェックしてみてください。