釧路平原の特長とは?
北海道の東側に広がる釧路平原は、「釧路湿原国立公園」に指定されています。
その広さは約2万8,000ヘクタールもあり、東京23区よりも広大です。
自然豊かな釧路平原では、豊富な種類の植物や生物が生息しています。
その中でもとくに有名なのは「タンチョウ」です。
かつては絶滅の危機に瀕したこともありましたが、地元の人を中心に保護活動が続けられ、現在では数千羽まで増加しました。
冬に釧路平原を訪れると、高確率でタンチョウに出会えるようになったのです。
タンチョウの他にも、釧路平原ではキタキツネやエゾジカ、キタサンショウウオなどの希少な生物たちが暮らしています。
1980年にラムサール条約の登録湿地に指定されて以来、釧路平原では豊かな自然を守るための取り組みが続けられています。
釧路平原を観光する時期はいつがおすすめ?
釧路平原に観光する時期は、6~7月が一番おすすめです。
なぜなら、草花が一気に成長するこの時期は、湿原ならではの植物を楽しめるからです。
また、真夏になる前のこの時期の釧路平原は爽やかな風が吹き抜けて過ごしやすく、体力に自信がない方や子ども連れの方でも楽しめるでしょう。
ただし、天候によっては肌寒く感じることがあるので、上着を持っていくことをおすすめします。
反対におすすめできないのは、11~3月です。
北海道の冬の寒さは厳しく、遮る物がない釧路平原ではより一層身にこたえます。
最低気温が氷点下になることも珍しくないだけでなく、積雪によって動けなくなる可能性もあるので、「冬の釧路平原を散策したい」などとは安易に考えてはいけません。
しかしながら、冬に出会える確率が高くなるタンチョウの姿を見たいという方は多いと思います。
タンチョウの姿を見やすいのは、1~3月です。
給餌場に集まったタンチョウを見るだけなら危険性は少ないので、訪れる際には念入りに防寒対策をするようにしましょう。
釧路平原の楽しみ方とは?
釧路平原に行くならその雄大な自然を思いっきり楽しむために、次の4つにチャレンジすることをおすすめします。
まず1つ目は、展望台に行くことです。
高台から釧路平原を眺めることで、その広さや自然の豊かさを実感できます。
ぜひ展望台で深呼吸してみてください。
2つ目は、遊歩道を歩くことです。
釧路市湿原展望台を拠点とする遊歩道はとても人気で、自然に囲まれて歩くことで身も心もリフレッシュできるでしょう。
3つ目は釧路川でのカヌーによる川下りで、川のせせらぎを感じながら川から見た釧路の自然を満喫することができます。
最後に4つ目は、「くしろ湿原ノロッコ号」という観光列車に乗ることです。
車窓から眺める釧路湿原はまた違った趣があり、忘れられない風景となること間違いありません。