小樽運河の特徴
道内の観光地として大変人気が高いのが小樽市です。
小樽市は札幌市と隣接する海岸線を持つ道央の地域の一つで、豊富な食材や民芸品のある見どころの多い場所となっています。
そんな小樽の街の象徴とも言えるのが、街中を流れる「小樽運河」です。
北海道の歴史としては、小樽は港町として北海道開拓の玄関口として発展してきたということがあり、港に大型船が停泊したあと「はしけ」と呼ばれる小さな船を使って荷揚げをするという方法が取られていました。
しかし港町として大きくなるにつれ、取り扱う荷物の量が急増をしたことにより、運搬作業をより効率的に行う必要が起こり、そこから運河建設という流れができたのです。
小樽運河は、日本国内では大変希少な埋め立て式運河によって作られていることが特徴です。
通常の運河は内堀を掘って作られるのですが、小樽運河は海岸線を埋め立てることにより街を形成していったというところが大きな違いとなっています。
小樽運河が完成した大正12年の時代には、ちょうど西洋風建築が大流行していました。
そのため、周辺の建築物の多くがモダンな和洋折衷のデザインをしているということも珍しい点となっています。
魅力、楽しみ方
小樽運河の魅力は、春夏秋冬をかけて趣のある景色を作り出してくれることにあります。
春先には花が咲き乱れ、夏には広い青空が広がり、秋には哀愁のある夕暮れが映り、冬には温かみのあるガス燈の明かりに真っ白になった町並みが浮かび上がります。
それと昼間と夜とで全く雰囲気が異なるということも特徴的で、運河沿いの遊歩道は全国的にも類のないロマンティックな景色となっているのです。
現在では運搬用に使用されることはなく観光用として整備をされており、全長1140mという手頃な長さということもあって、徒歩でも船でも観光しやすい場所となっています。
運河沿いにあるガス燈は当時の造形をそのまま残したもので、今では全国的に珍しい「大正ロマン」を感じることができる町並みと言えるでしょう。
周辺にはおしゃれなカフェやライブハウスもあり、穏やかな波の小樽港付近では埠頭らしい景色が見られます。
ゆったりと観光をしながら小樽の街の空気を味わってもらいたいです。
アクセス方法
小樽運河の景色を楽しむなら、運河をゆったりとボートで下るクルーズがおすすめです。
もともと小樽運河は運搬しやすいように整備をされて作られたものなので、水辺からの景色を見ることで街の歴史をより深く感じられるでしょう。
【住所】
北海道小樽市港町5-4(小樽カナルボート)
【営業時間】
9:00~最終便運行まで
【利用料金】
大人1,500円
小学生以下500円
【問い合わせ】
0134-27-3800